
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が1月29日に発売されました。連載第179回は、東大に受かった子の勉強法をお話しします。
家で勉強しているのを見たことがない
「高校3年間で、うちの子どもが勉強しているところ、見たことがないんですよね」
今年の東大合格者の親御さんにお話を伺っていたときに、こんなことを言われました。
毎日何時間も勉強しないと合格できない東大受験をしているにもかかわらず、親御さんが勉強しているところを見たことがない、というのは不思議な話だと感じられるのではないでしょうか。しかし、このように語る東大生の親御さんは珍しくありません。
実は東大生の中には一定数、家の中ではなく、外で勉強しているタイプがいます。
・家では集中できないので、家は休んだり遊ぶところと割り切って、家に帰る前に、自習室で勉強を終わらせていた(東大文1 1年生)
・誘惑の多い自分の部屋ではなく、誰かが見ている外の空間を積極的に探し、そこで勉強するようにしていた(東大法学部 4年生)
などなど。
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