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企業のフェイスブック活用パターン

コミュニケーションプラットフォームであるフェイスブックが最も得意とするのは、企業・ブランドのファンとの関係性構築(フェイスブックページ運営など)といえます。また最近では、フェイスブック上の友人関係による口コミを活用した購買誘引も積極的に行われています。

■関係性構築(フェイスブックページ運営)における活用事例:Walt Disney World

Walt Disney Worldのフェイスブックページではパーク内の最新情報やイベント情報の発信とともに、「Share Memories」と題してユーザーの思い出の写真を投稿するコーナーを設けています。

ファンの体験をフェイスブックページに集約するようなコミュニケーションを図ることで、ディズニーファンの集いの場を提供しているのです。

■購買誘引(フェイスブックを介したソーシャルコマース)における活用事例:1-800-FLOWERS.COM

世界で初めて、フェイスブックページ内に店舗を開設したのが、1-800-FLOWERS.COMです。

ユーザーのソーシャルグラフ(ソーシャルメディアにおける人間関係)データを読み込み、誕生日の近い家族や友人をリストアップ、ギフトの需要喚起を図っています。このようにフェイスブック上ではユーザー自身の友人・知人を巻き込み、ファンや新規顧客を拡大することもできるのです。

今回は、ソーシャルメディアの特性にあわせたマーケティングの総論をお伝えしてきました。次回は、目的に合わせたソーシャルメディアの活用方法を、ひとつの事例を通して、横断的にお伝えしていきます。


小川 丈人
ビルコム株式会社Creative Division Director。1997年、総合広告代理店へ入社。各種企業Webサイトの立ち上げや、Webキャンペーンの企画提案・運営に携わった後、デジタルコミュニケーション部門へ異動。国内外のさまざまな企業におけるデジタルコミュニケーションの企画・制作に従事し、2009年のSpikes Asiaなど国内外の広告賞を多数受賞した後、クリエイティブ部門へ異動。デジタルを活用した統合型コミュニケーション企画の戦略立案、制作業務に携わる。11年、ビルコムCreative Division Director就任。WOMマーケティング協議会理事。広告学会クリエイティブ委員会委員。

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