ソーシャルメディアマーケティング最前線《上》--進むソーシャルメディアマーケティング
ツイッター(Twitter)やフェイスブック(Facebook)など、ネット上の利用者同士のつながりを基盤としたサービス、「ソーシャルメディア」が急速に普及しています。このソーシャルメディアはマーケティングのツールとして非常に熱い注目を集めていますが、この連載では、ソーシャルメディアを利用したマーケティングについて、最新事例を交えてご紹介していきます。
第1回は、ソーシャルメディアマーケティングが求められるようになった背景を振り返るとともに、ソーシャルメディアごとの特性に合わせた活用方法について概論します。
消費者のコンタクトポイントの変化
昨今、メディアのデジタル化が加速する中、生活者のコンタクトポイントに変化が生じています。
博報堂DYメディアパートナーズ・メディア環境研究所の2011年メディア定点調査によれば、直近5年間で、マス媒体の接触時間がほぼ横ばいから下降傾向にあるなかで、パソコンや携帯電話からのインターネット利用時間は経年で大きく増加しています。
なかでも、ソーシャルメディアのユーザー数は、年々増加しています。
11年8月度のニールセン・ネットレイティングスの調査によると、ソーシャルメディアの利用者数(訪問者数)は、ミクシィ(mixi)が1492万人、ツイッターが1496万人という結果が出ています。また11年9月のフェイスブックのプレスリリースによると、日本国内のフェイスブックの月間アクティブユーザー数は500万人を突破したということです。
このように生活者のメディア接触行動が変化し、ソーシャルメディアの存在感が増す中で、企業はソーシャルメディア上にもコンタクトポイントを設ける必要性に迫られることになったのです。