「1浪東大合格後に京大受験」彼が驚く選択した訳 浪人して進学したもののアメフトに熱中し…

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「定期テストのために勉強するという習慣がなかったので、範囲が決まっているテストが苦手だったのです。勉強時間は意識してなくて、暇があったら数学、疲れたら英語をすると決めていました」と語る後藤さん。

この習慣を続けたおかげか、1年生のときには中学受験で入った組との学力差を感じていたようですが、2年生で中学受験組とクラスが一緒になってからは、学力差を感じなくなったそうです。

高校1年生のときに受けた模試の東大の判定はボロボロ。それでも高校2年生ではB、高校3年生の夏の東大オープンではA判定を取ることができました。東大を射程圏に捉えるところまできた後藤さん。しかし、ここで勉強をする手を止めてしまいます。

なんだかんだで東大に受かるやろと思っていた

「高3の模試は判定もよく、順位が全体の中で400番内に入っていたんです。私が志望する理科1類は毎年1000人合格するので、この結果を受けて『いけるやろ!』と思って調子に乗ってしまい、秋以降に本気で勉強しなくなってしまいました。思えば、東大に入る子の中には夏まで運動部に入っている子もいるわけで、そういう子たちがみんな秋・冬に成績を伸ばしてくることをわかっていませんでした」

結局センター試験では地理で53点という大失敗をしたことで、得点率は85%に。2次試験も物理で簡単な問題を落としてしまい、不合格に終わってしまいました。

「受けた瞬間、『これはギリギリやな』という感じだったので、合否を見て落ちているのを確認した瞬間は、激しく落ち込みました。心のどこかで、なんだかんだで高校も受かったし、どうせ受かるやろ、なんとかなるやろと思っていたんです。でも結果は、夏に受けた模試から600人以上に抜かされてしまいました。そういう意味でも、人生をなめていたんです」

こうして後藤さんは浪人を決断します。

後藤さんに浪人した理由を聞いたところ、「ここまできて、諦められなかった」と答えてくれました。

「(当時の東大は)合格最低点までの点差がわからなかったのですが、A~Eまでの5段階でどのくらいの僅差で落ちたのかは教えてくれました。私はA(落ちた人の中では最上位層)だったのでショックでした。東大以外に行きたいところがなかったですし、敗因もわかっていたので河合塾に入ってもう1年やろうと思いました」

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