現在は京大に生徒を送り込む施設自体はなくなったものの、大手塾や個人塾などさまざまな場所で働きつつ、株式会社ウィルで教育事業に関わっているという後藤さん。
今はかつて、自分がおろそかにして失敗した「基礎の大事さ」を生徒に伝えています。
「指導者が人生を変える」
「自分は浪人をしたことで、基礎をめっちゃ大切にするようになりました。浪人時代に基礎を大切にしたらいろんなものにつながっていく感覚を知れて、とても面白かったですし、4回生〜大学院にかけて研究をしているときに、難しくて全然わからなかったら、基礎に立ち返ったことでさらにその重要性に思いを馳せるようになりました。
僕は指導者が人生を変えると思っています。高校のときはその重要性に気づかなかったのですが、3年間担任してくれた先生が『これさえわかっていれば、どんなに難しい問題も1人で考えられるよ』と問題の考え方を教えてくれなかったら、東大に受かることはできなかったと思います。だから自分も、教える子たちにも基礎の大事さを伝えていきたいです」
人からは紆余曲折の人生に思われても、つねに自分が臨む道、面白い道を選んできた後藤さんの人生からは、浪人時代に基礎の鍛錬を通じて培った、人間としての一本の芯を感じることができました。
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