「いつも機嫌がいい人」組織にもたらす意外な効能 「揺らがず囚われず」の心の状態が変革を生む

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

一方で「機嫌がいい」は、変化を受け入れやすいだけでなく、変化を自らもつくりやすくなる。大人になればなるほど、さまざまな経験が邪魔をするので、努めて「機嫌がいい」状態を自分のものにしていかないと変化の時代に乗り遅れてしまうことにもなる。

「機嫌がいい」なくして、革新は生まれない

社会は、新しい変化や変革を生み出すことに全力が注がれている。社会そのものには囚われや固定概念を生み出す心の状態がないからだ。

「機嫌がいい」というのは最強のビジネススキル
『「機嫌がいい」というのは最強のビジネススキル』(日本実業出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

社会は、人ではないので心がない。実際に社会は産業革命だけでなく、昨今ではインターネット革命、デジタル革命やChatGPTなどのAI革命をはじめ、どんどん進んでいる。そんな社会の変革のスピードの中で、人の心の状態はそのスピードについていけない。人々の中にさまざまな変革が常識化するまで、人の「固定概念」が邪魔をしているのだ。

囚われの激しいわたしのようなおじさんは、なかなかデジタルの変化についていきにくい。すぐに「昔は~」と言って、無理や難しいを持ち出して、自分の変化を拒んでしまうのだ。このような変革の激しい時代だからこそ、人は「機嫌がいい」状態を意識して保持していく必要がある。むしろ、「機嫌がいい」人こそが、この時代に生き残っていけるのだといえるだろう。

「NO GOKIGENN, NO INOVATION」「NO KIGEN GA II, NO GROWING」だということを、これからの時代は肝に銘じておこう。

変革に強い組織のためには、ごきげんな「機嫌がいい」人を社内に増やしていかなければならないし、成長できる人財でいたいのなら「機嫌がいい」状態を大事にしていかなければならないのだ。結局は、それが自身のためでもあるし、組織やチーム、会社のためにも重要な心がけとなっていく。

辻 秀一 スポーツドクター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

つじ しゅういち / Shuichi Tsuji

1961年、東京生まれ。北海道大学医学部卒業後、慶應義塾大学で内科研修を積む。慶大スポーツ医学研究センターを経て、人と社会のQOLサポートのため(株)エミネクロスを設立。スポーツ版パッチ・アダムスを目指す。個人や組織のパフォーマンスを最適・最大化する自然体の状態「Flow」、すなわち“ご機嫌な心”のためのメンタルトレーニングを展開。社団法人Di-Sportsの代表理事を務め、日本代表アスリートと”ごきげん授業”を実施。著書に『スラムダンク勝利学』(集英社インターナショナル)をはじめ、『自分を「ごきげん」にする方法』(サンマーク出版)、『自己肯定感ハラスメント』(フォレスト出版)など多数。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事