「人を動かす力」ない上司は信頼失墜の厳しい現実 かつては上司の言うことは絶対、でも今は違う
そのときと同じ姿勢で部下に接してみるのはいかがでしょうか。
「自分は上司だからリスペクトされるべき」といったプライドは脇に置き、相手が誰であろうと、本気で他人を自分の力で動かそうと思ったら、どんな風に声をかけ、どんな風に話をし、どんな風に相手をフォローアップするのかを考えてみませんか。
「成長承認」で部下が動く
最後に、相手を動機づけ、動かすために、具体的な承認方法をひとつお伝えします。
承認には3種類あります。
これまでの記事でもお伝えしました、存在承認、結果承認。そして、これに加えて成長承認があります(相手の存在を認めるという存在承認の中に、いわゆる「ほめる」と称される結果承認も、そしてこの成長承認も含まれます)。
部下を動機づけ、動かすことできる人は、この3つ目の成長承認がとてもうまいようです。
端的に言えば「成長承認」とは、成長のプロセスをしっかりと目でとらえ、認識し、それを相手に伝えることです。まずは、部下がどのように成長したいと考えているのか、目標は何なのかをしっかり把握しましょう。
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そして、その成長目標に向けての進捗具合、例えば今週はどこまで目標に近づいたのかという評価を、明快に言葉で伝えましょう。
何も、ほめる必要はありません。ただ、先週に比べてどうか、という成長の具合を伝えればいいのです。もちろんマイナスを示しても構いません。
大切なのは、部下の成長をしっかり追い伴走している、というアピールです。人は自分の成長に心から伴走してくれる人を信頼します。そして、そういう伴走者がいることで、未来に向けての成長意欲が維持されます。
成長承認を意識し、伝えることができれば、「何のための1on1なんだろう?」など、部下に陰で言われることもなくなるのでないでしょうか。
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