「人を動かす力」ない上司は信頼失墜の厳しい現実 かつては上司の言うことは絶対、でも今は違う

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ところが、ここで最近問題となるのが、ハラスメントと受け取られるのを恐れて、アクノレッジしにくいということです。

たとえば「話を聞くのが大事」だと言われても、下手にプライベートなことまで踏み込んで聞いてしまってはハラスメントと言われかねません。

いくらアクノレッジの実践で「相手に関心を寄せていることを示すため、気がついたことを伝える」が大事であっても、「髪の毛、切ったんだね」といった声かけがセクハラとなる可能性もあります。

また部下をアクノレッジするために、ありのままに感じたことを伝え、しっかりフィードバックしようとしたら、その内容が相手にとってはパワハラと感じられてしまう可能性もあります。

気を使いすぎ部下の成長を支援できていない

ハラスメントを恐れてか、実際に人事の担当者からも時折、「最近の上司は、優しすぎる、ゆるすぎる。部下に気を使い過ぎて、部下の成長を支援できていない」という話を聞きます。

相手がいちばん聞きたいほめ言葉を見つける
(出所:『「承認(アクノレッジ)」が人を動かす』)

しかし、考えてみましょう。

そもそもお客様を動かそうとするときは、相手の気持ちを察し、相手が最も快適に感じる言葉や行動をこちらは選択します。ときには、本当にお客様のためと思って、気づきをしっかりと伝えることもあるでしょう。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事