相手側の女性からも、「こんなに大ごとになるなんて、本当に申し訳なかった」と、謝罪があったとのことだった。
Cさんは安心したかに見えたが、この件が相当ショックだったのか、休職を願い出た。10カ月後にようやく職場復帰できたが、その後も引きずった様子であまり目立った成果を出せないでいると聞いている。
私生活のトラブルが人事評価に影響も
Aさんしかり、Cさんしかり、私生活でのトラブルが、会社を巻き込む大ごとに発展することもある。
しかも幸か不幸か、今は“超SNS時代”。たった1つの投稿が瞬く間に見ず知らずの人に知れ渡り、それが自身の勤務先まで波及するのがこの時代の恐ろしい一面だ。
企業側も自社の風評被害にはナーバスになっており、リスクマネジメントの一環として「SNS監視」を行うケースが増えている。会社にとって不利益のある投稿内容(誹謗中傷などの投稿)をいち早く見つけ、悪評が広がる前にしかるべき対処をするのが目的だ。
私がこれまで勤務していた会社では、「SNS監視」を専門の業者に委託していた。社員のSNSアカウントまでは監視しないものの、会社や自社のサービス・商品に関する投稿やコメントについては隈なくチェックしている。
今回のCさんの一件は、社名が出ていたため、すぐに発覚に至った。このように、企業も自社のSNS監視に血眼だからこそ、社員個人の炎上トラブルも発見しやすい。
会社としては、社員のプライベートに関与しないのが基本姿勢だ。私生活がどうあれ、それが会社での評価に影響を及ぼすことはない。
だが、私生活でのトラブルが会社を巻き込むとなれば、話は別だ。明らかに社員自身に非があるならば、会社としても同情はしがたく、人事評価にも少なからず影響を及ぼす。
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