18歳人口が急減する日本では、私立大の半数以上が定員割れで、赤字も4割に達する。一方、研究成果の社会還元など大学の新たな役割も期待されている。では、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『本当に強い大学2024』は、入試から教育・研究、就職まで今の大学がわかるテーマを徹底取材し、1冊にまとめた「週刊東洋経済」の臨時増刊号だ。その誌面から、注目記事をお届けする。
変わる人生モデル
長寿化が進む日本はいわゆる「人生100年時代」を迎えつつある。同時に社会環境や技術は、かつてないほどのスピードで大きく変化しようとしている。
この変化に伴い、人生モデルも大きく変わると考えられる。これまでは人生の最初に学校教育を受け、その後労働、引退という単線型の人生モデルだった。
しかし今後は、最初の学校教育を終えて労働に携わった後も、必要に応じて再教育を受けて自らの能力を伸ばしたり、働き方を変えたりするマルチステージ型の人生モデルに変わっていく(下図参照)。
そしてこの循環・反復(=リカレント)をして学びを繰り返すこと、またそれを可能にするシステムがリカレント教育だ。学び直して知識・スキルを習得することによって、キャリアの選択肢の拡大、より専門性の高い職種へのキャリアチェンジ、年収アップなどの可能性を広げることができる。
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