18歳人口が急減する日本では、私立大の半数以上が定員割れで、赤字も4割に達する。一方、研究成果の社会還元など大学の新たな役割も期待されている。では、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『本当に強い大学2024』は、入試から教育・研究、就職まで今の大学がわかるテーマを徹底取材し、1冊にまとめた「週刊東洋経済」の臨時増刊号だ。その誌面から、注目記事をお届けする。
ここでは日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の新キャンパス・新学部の設置予定と、財務を記載した「大学四季報」を紹介する。
東洋大は2学部を改組
日本大学では、校舎の建て替えが進む。24年4月、松戸歯学部の新校舎「50周年記念棟」がオープン。学年ごとの専用教室、タブレット端末の使用に対応した特注机を置く自習室などを整備。解剖実習室にはホルムアルデヒド吸着装置を設置するなど、安全性にも配慮している。
経済学部は、123室の研究室を備えた「新2号館(仮称)」を建設中。学生や教員の研究活動の場、リサーチラボも設置予定だ。25年度中の利用開始を目指す。
東洋大学は24年4月、群馬県にあった板倉キャンパスの生命科学部と食環境科学部が朝霞キャンパスに移転。さらに川越キャンパスの理工学部生体医工学科も合流し、生命科学部の学科となった。
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