「サレ妻」をSNSで晒す不倫相手の身勝手な言い分 晒し行為の動機は「報復心」「社会的制裁」「嫌がらせ」
不倫相手から妻の問題行為について聞いていたこともあり、「奥さんだって悪い人という気持ちもありました」と自分に都合の良い考え方をしていた。
「サレ妻のさらしや、不倫女性のさらしが前からSNSを賑わせることがあります。リアルの関係性の相手に言えない悩みを抱えていると、ネットやSNSにしか向き合える場所がなくなるので危険です。男女トラブルとネットの親和性が強い原因だと思うし、さらし行為をする人って、他の人に言えない悩みを抱え続けてしまった人だと思います」
もしDMで「別れろ」と言われていたら、別れていたという。
サレ妻への助言「法的に許される手続きで対処を」
数多くの離婚相談や男女トラブルの相談に応じてきた原口未緒弁護士は、「さらし行為」は刑事・民事で責任を問われる可能性が高いと指摘する。
「不特定多数の人が閲覧できるインターネットの掲示板やXなどのSNSに、配偶者の不倫相手の情報や不倫相手の配偶者の情報を書き込むと、場合によっては名誉毀損罪を問われる可能性があります。民事でも、名誉毀損行為による損害賠償請求のほか、実名や顔写真をさらしている場合はプライバシー侵害や肖像権侵害による賠償請求も考えられます」
いわゆるサレ妻から「相手を社会的に抹殺したい」という相談もよく受けるが、その場合は相手に正々堂々と慰謝料を請求するなど、法的に許される行為を最大限におこなうことを助言している。
「ネットに書き込む。会社に乗り込む。そういった動きをしようとされる場合は、法的な問題になりうるからやめるように弁護士として伝えています」
※インターネットやSNS上での「さらし行為」による被害が、あとを絶ちません。その実態について、弁護士ドットコムの一般会員を対象にアンケートを実施しました。(実施期間:5月22日〜5月28日、有効回答数717人)
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