織田信成さん「モラハラ訴訟」敗訴に学ぶ3つの論点 自分が見ている景色と相手が見ている景色は違う
フィギュアスケート男子元五輪代表の織田信成さんが、モラルハラスメントを受けて関西大学アイススケート部の監督を辞任せざるをえなくなったとして、同部のコーチだった濱田美栄さんに1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は2日、織田さんの請求を棄却しました。
一方、濱田さんは名誉を傷付けられたとして反訴を起こしていましたが、大阪地裁は濱田さんの請求を一部認め、織田さんに220万円の賠償を命じました。
2017年に関西大学アイススケート部監督に就任
織田さんは、2017年4月に関西大学アイススケート部の監督に就任しましたが、織田さんによれば、練習時間や練習方法などについて濱田コーチから反対されたり、あるいは無視や陰口を言われるなどのモラハラを受けたりしたとのことです。これにより織田さんは体調を崩し、2019年9月には監督を退任せざるをえなくなったとして、2019年11月に濱田コーチを提訴したのです。
また、織田さんは、それまでの経緯を自身のブログに投稿するとともに、提訴した当日に記者会見を開き濱田コーチのモラハラを訴えていました。
これに対して濱田コーチは、モラハラの事実はないと争い、逆に、織田さんから裁判を起こされたり記者会見をされたりしたことで精神的苦痛を被ったとして、330万円の慰謝料を求める反訴を起こしていました。
織田さんの請求が棄却され、かえって濱田さんの反訴が認められた背景にはどのような事情があるのでしょうか。
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