今年は昨年以上「夏の暑さに備える」ための養生法 今から始めて徐々に体を変えていくことが大事

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ただし、これらの食材は食べすぎたり、冷やして食べたりすると胃腸の機能が低下して、夏バテをしやすくなります。できれば、冷蔵庫から出してしばらく置いてから食べる、温かく調理してから食べることをおすすめします。

一方で、注意が必要な食材は以下になります。

湿熱を溜め込む食材:ビール、炭酸飲料、アイスクリーム、冷やした果物(特にトロピカルフルーツ)
暑い時期に冷えたビールはおいしいですが、湿熱を溜め込みやすいので控えめに(写真:manbo-photo /PIXTA)

冷たいものは体内で温めてから消化吸収しなくてはならないため、胃腸に負担がかかるのです。とくに冷たいジュースやスムージーなどは、噛まずに腸までいってしまうため、結果的に余分な湿気や熱として体内に溜まり、不調の原因になります。

「冷製」「冷やし」という名のつくメニューも、たまに食べる程度にとどめましょう。揚げ物など脂っこいもの、甘味の強いもの、味の濃いものなども胃腸に負担をかけ、暑熱順化のための体づくりの妨げになります。

夏の時期のコーヒーや紅茶の飲み方

コーヒーや紅茶は、上手に摂れば湿熱の解消に役立ちます。夏野菜を使ったメニューにホットコーヒー(ブラック)という組み合わせは、湿熱解消に最適です(ただし胃腸が弱い人は、とうもろこしのひげ茶や、はと麦茶をおすすめします)。

また、暑い日や蒸し蒸しした日はアイスコーヒーやアイスティがおいしいですが、そればかり飲んでいると、体の芯が冷えてしまいます。少なくとも涼しい部屋にいるときはホットで飲んだほうがよいでしょう。

思い返すと、中国では、暑い日でも冷えていないスイカと生温かいビールが出てきましたし、インドやスリランカでもチャイや紅茶はすべてホット、氷はほとんど使わないとのこと。

日本よりも厳しい暑さを乗り切るための知恵として「冷たいものは体に悪い」ということは、広く知られているようでした。

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