復活間近?ソニーへ「これだけは言いたい」 プロ経営者でも"面白さ"を追究できる?

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加えて過去、1980年代にソニーの躍動感を垣間見た人々の期待は、そうとう高いものがあります。二番煎じではない、ユニークで「面白い」製品が続々とリリースされ、強烈なブランド力を構築していきました。このブランド力がソニーに対する忠誠心(ロイヤルティ)の強い「ソニーファン」を数多く生み出しました。

当方もソニーファンのひとりでした(過去形ですが)。ただ、この10年間で過去の貯金を使い切ったかのようにブランド力は低下。ソニーファンの心は別のブランドに移っていきました。一度離れたファンが元のブランドに戻るには相当な理由が必要です。復活への道のりは険しいと言わざるをえません。

ちなみに数年前まで、ソニーブランドは製品だけでなく、「働きたい会社」としての採用ブランドも圧倒的でした。学生であれば理系において人気業種でトップ10の上位にランクインされるのが当たり前。

・革新的な製品開発を推奨する風土

・自由な発想の研究開発環境

で、「面白い」ものづくりを目指す精神があふれる会社とのイメージが浸透。かつてファンだだったひとりとして思い切って表現させていただくなら、新しい世界観の創造ができる会社=ソニーという感じでしょうか。

中途採用の情報誌『ビーイング』(リクルート社)でソニー社の募集広告が掲載された発売号では、売れ行きが大きく変わるくらいの人気コンテンツでした。

「面白いものづくり」マインドはどうなったのか

しかし、そんな面白いものづくりのマインドが、ソニー社内に残っているでしょうか。この数年間のリストラで、そうしたものづくりにかかわる「人と組織」が大幅に削られました。ならば、ソニーファンが期待するレベルでの復活は無理なのでしょうか?

ここで以前に取材した会社を思い出しました。愛知県にあるプラスチック製小型精密部品メーカー、樹研工業です。プラスチックの精密加工に優れ、世界最小となる100万分の1g、直径0.149mmの歯車を製作し、ギネスブックに載ったことがある会社。それだけ、優れた加工技術を持っているということですが、「この技術を何に生かすつもりなのでしょうか?」との問いに対して、

「別に事業化して稼ぐために研究開発しているわけではありません。昔、見たSF映画の世界を実現したいと思って、作ってみたかっただけです」

とあぜんとする回答が返ってきました。

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