日本の会社には「適材適所」が足りない!

日本ハム・矢野選手の大ブレイクで考える

(写真 : ryanking999 / PIXTA)

読売巨人(ジャイアンツ)から北海道日本ハム(ファイターズ)にトレードした矢野謙次選手をご存じですか?

レギュラーではありませんが、ジャイアンツでは代打の切り札、あるいは控え選手として活躍。打撃センスが抜群でヒットで後続につないだり、状況に応じてバントもエンドランもこなせる選手。まさに貴重なバイプレーヤー(脇役)です。

効果的な適材適所を実現したトレード

東京ドームで登場曲の「Jump(Van Halen)」が流れたときには、球場の雰囲気がガラリと変化。ファンとチームが一体となる盛り上がりを起こしたくらいです。そんな人気選手もこの数年は出番が激減。チーム内での若手の台頭や首脳陣との相性など、理由がいくつかあったのでしょう。

そこで、実績と経験を生かすべく移籍が実現。するとトレードで札幌に着任するなり大活躍。選手としての潜在力を示すことになりました。スポーツ紙は「効果的な選手の移籍」として高く評価するコメントを掲載。まさに適材適所を実現したトレードと評価されています。

ちなみに「適材適所」とは、伝統的な日本家屋や寺社などを建てる際の「仕事ぶり」を称える言葉が語源といいます。日本は豊富な森林に囲まれ、針葉樹・広葉樹と特徴の違う木材を調達することが可能です。たとえば、ケヤキは硬くて高価。杉は柔らかくて加工しやすい。ヒノキは繊密で独特な芳香。そこで土台や柱、床など場所によって、必要になる湿気対策や強度の違いに合わせて木材を使い分けて長持ちする建築物を作るのですが、そうした目利きができる職人に対して「適材適所」が効いている、といった意味で使われていました。

現在は、

人の能力・特性などを正しく評価して、ふさわしい地位・仕事に就けること。

を表す熟語として認知されています。みなさんも頻繁に耳にする言葉ではないでしょうか? たとえば、「Bさんが大阪に異動になったのは、まさに適材適所だね」と異動・配置の的確さを表す機会でよく使われます。そこで、仕事における適材適所について考えてみたいと思います。

ここで適材適所が実現した事例をひとつ紹介しましょう。

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