長らく低迷が続いていたソニーの業績が、回復基調にあるようです。今期(2015年度)は最終損益で3期ぶりの黒字転換を計画しており、「復配の実現」を目指すそうです。
ソニーは復活に向かうのか?
確かに“ソニーブランド”が復活に向かっているのは事実のようです。「プレイステーション4(PS4)」の販売が好調ですし、アジアにおけるブランド力調査では「SONY」は7位にランクイン。メディアでもソニーのV字回復を期待する記事が増えてきました。
記事で2017年度には営業利益5000億円以上になる可能性を検証する――といった見出しをみたときに、心躍った中高年は少なくないはずです。
それはソニーが「日本の希望」だと感じたことがあるから。たとえば、海を渡ったメジャーリーガー野茂投手。その野茂氏よりはるか先に、ソニーは米国国民の誰もが知る存在でした。まさにパイオニア的な存在です。
当時のソニーはウォークマンを筆頭に世界中が「面白い」と感じる製品を作ることができる希有な会社でした。そんな、「面白いソニー」の復活に向けて、組織面で大事にしてほしいことを今回は書きたいと思います。
そもそも、ソニー復活と言うのはまだまだ早すぎます。現状では無配の状態。株主総会で平井一夫社長は「株主の皆さまに深くおわびする」と陳謝。「改革と計画の実行に邁進する」と語るまで。復調の兆しを感じたにすぎません。
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