「熱い風呂で疲れが取れる」という通説のウソ

「間違いだらけの健康常識」を名医が明かす

熱いお風呂に肩までゆっくり……では疲れが取れない?(写真:Taka/PIXTA)

7月に入り、日増しに暑さが増してきている。暑いと体にこたえる。「疲れがたまっているな」と感じるときがあるだろう。そんなときに、よかれと思っていてやっている健康法が、逆にあなたの体をむしばんでいることもあるから注意だ。

ぐっすり眠れたのは疲れがとれたからではない!?

たとえば、あなたは熱いお風呂に肩までゆっくりつかっていないだろうか。それこそが、疲れを効果的に取る方法だという通説が信じられているケースは少なくない。7月4日(土)よる7時からTBSテレビ『ジョブチューン 日本の名医が大集合!大好評!医者SP第5弾』に出演する大阪市立大学の梶本修身教授は、そんな入浴方法では疲労回復はできないと指摘する。

大阪市立大学で脳の老化や身体の疲労等を専門に研究している梶本修身(かじもとおさみ)教授

脳の老化や体の疲労などを専門に研究している梶本教授に言わせると、「熱いお風呂に肩までゆっくりつかると、逆に疲れをため、体をさらにボロボロにしてしまう」。

体が体温を調節するために、かなりのエネルギーを消費するのが、その理屈。熱いお湯に浸かった後、ぐっすり眠れたという経験のある人は多いが、これは入浴で体がさらに疲れてしまった証拠そのものなのだ。

では、疲れている時にお風呂に入ってはいけないのか。梶本教授によれば、正しい入浴方法をすれば疲労回復が期待できるという。それが、40℃ぐらいのお湯に半身浴でつかることだ。これで血行がよくなる。体温調節のためのエネルギー消費も少ない。

また、疲労回復の健康法のひとつとして認識されているのが「サウナ」。サウナとはフィンランド式の蒸し風呂で、「小屋や小部屋の中で熱した石に水をかけて蒸気を出し、室温をセ氏70~100℃前後に保つもの」(コトバンク)。サウナでじっくり汗をかいていると、なんだか気持ちよく、健康にもいいように感じる人は少なくない。

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