筆者は、今、野球の最先端のトレーニング施設の取材を続けている。またNPB球団の練習場も見ている。「ラプソード」も「ブラスト」も、そうした施設では「標準装備」ではあるが、使えるのはプロ野球選手や、施設と契約した選手だけ。当然、費用は高額だ。
しかし「球都桐生野球ラボ」では、桐生市の助成もあって、安価でこうした機器が使える。
さらに、施設には体成分分析と栄養評価ができる「Inbody」、ワイヤレス計測デバイスを活用したスプリント/反応測定器「WITTY」、センサー内蔵のマットを使用した跳躍力測定器「ジャンプマット」などが設置されている。
子供たちもデータを確かめながらトレーニングできる
また機器の見方やトレーニング法をアドバイスする大学の専門家とも連携している。
「今のトレーニング施設(ラボ)の多くは、ハイレベルのアスリートのみを対象にしていますが、この施設では野球を含むオールスポーツを楽しむ老若男女が対象です。
この施設で、野球少年たちはフィジカル測定とパフォーマンス測定を繰り返すことで、データで確かめながら、能力アップすることができます」
荒木氏は施設の目的をこう語った。
早くも、これらの機器を利用するために、指導者に引率され、チーム単位で子供たちが施設を訪れていた。
幼いころユニフォームをもらった「球都桐生」の父ともいえる稲川東一郎氏の志は、こういう形で受け継がれたのだ。
「野球離れ」が止まらない中、球都桐生から新しい「野球の歴史」が始まろうとしている。
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