そのTOEICスコアが実は役に立たない理由 「使える英語」と両立を目指す5つの心得

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TOEICに関していうと、TOEIC受験の目的とゴールが違う者同士がそれを相互承認せずにお互いの主張を繰り返すことでなんとも生産性の低い議論がなされている場面をよく目にします。

多種多様な考えをインプットし、自分の知見とアンテナの受信感度を上げるのが英語を身につけることのメリットだと主張する英語の専門家たちが、視野の狭い議論をして英語を学ぶ人たちを混乱させているありさまには胸が痛みます。

スコアアップと同時に使える英語を両立せよ

TOEICを英語力のチェックアップとして考えている人もいるでしょう、就職や転職に有利だからしっかりした点数が欲しい、そしてTOEICで点数を上げることだけが目的の人やまた、もう自分は点数など求められない英語を使って働く環境にいるという人もいるでしょう。

さまざまな段階の人がさまざまなゴールを目指しTOEICという試験に取り組んでいる、その状況、その取り組みを誰も否定できないし、誰もせせら笑うことはできない。そしてそもそもそんな権利などないわけです。今回、この記事で訴えたいのはそういったTOEICとはなんなのかという議論が目的ではありません。ズバリ「TOEICのスコアアップと使える英語を限りなく両立させる方法」をお伝えしたいと思います。

筆者自身、多くの方の英語学習に関する相談を受けてきました、そしてその中で多く見られたタイプが「会社からTOEICの点数を求められているけれど、点数だけ上がってもしょうがないのはわかっている」という人たちです。実際こういう方が増えてきています。

試験の点数だけが求められていたときは点数さえ取ればハッタリが通じました。ただ、「じゃあ君、これアメリカの支社に電話して見積もりの確認をしておいて、はいよろしく。」というような状況が仕事で発生した時に、はて、今まで自分がしてきたことはなんだったのだろうか、TOEICで取った900点はなんだったのか、とわれに返る。

そこで初めて「英語って使えないと意味がないんだな」という事実に直面するわけです。TOEICの点数もある程度必要だけど、実際に仕事でも使えないと意味がない、そう思っている人が本記事の対象としている人です。

仕事で英語を実際に使わないといけない、もしくは使えたほうが好ましいという人、そしてその証明として会社からTOEICの点数を求められている。そういう方の情熱と努力が正しい方向に向くお手伝いができれば幸いです。努力の方向音痴になってしまわないように。

ちなみに本記事でいうTOEICとは、リスニング45分間・100問、リーディング75分間・100問のマークシートで回答するTOEICテストを指しています。「話す・書く」英語力を測るTOEIC・SWテスト、初・中級英語学習向けでTOEICテストの懸け橋とするTOEIC・Bridgeテストのことは、ここでは論じません。

さて、TOEICのスコアアップと使える英語を限りなく両立させる方法は、大きく5つあります。

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