「ギスギスした空気」消し飛ぶ最強の会話サイクル 部下の「主体的」な相談を引き出す上司のあり方
「優しく接していたら、成長できないと不安を持たれる」
「成長を願って厳しくしたら、パワハラと言われる」
「成長を願って厳しくしたら、パワハラと言われる」
ゆるくてもダメ、ブラックはもちろんダメな時代には、どのようなマネジメントが必要なのか。このたび、経営コンサルタントとして200社以上の経営者・マネジャーを支援した実績を持つ横山信弘氏が、部下を成長させつつ、良好な関係を保つ「ちょうどよいマネジメント」を解説した『若者に辞められると困るので、強く言えません:マネジャーの心の負担を減らす11のルール』を出版した。
本記事では、若い部下たちがなぜか相談しにくい上司の特徴を書籍の内容に沿って解説する。
上司との関係性の問題? 組織の空気の問題?
経営コンサルタントとして現場に入ると、若い世代から「上司に『なんでも聞いて』と言われても、なぜか聞けません」という声をよく耳にする。
さらに、次のようにも述べる。「とても気さくな上司なんですが、それでもなぜか聞けません」。本人も原因がわからないのだから、その上司はもっとわからないことだろう。「なんでも聞いて」「いつでも相談して」と投げかけても、いっこうに相談に来ない部下はいる。なぜ、そうなるのか?
原因は「空気」である。
「なんでも聞いて、と言ってるんだから、いつでも時間があるときに聞けばいいんだ」
と考える上司たちも多いだろう。では、社長や経営陣を前にした会議で、「何か意見がある人は?」と言われて、率先して意見を出す人はどれぐらいいるのか。10人いたら、1人か2人いればいいほうではないだろうか。
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