「決めたことが続かない」組織の"あるある"を解決 組織の問題はすべて「組織継続力」にあった!
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昨今、多くの企業で組織改革を進める動きが活発化している。にもかかわらず「生産性が上がらない」「DXが進まない」「若手が定着しない」といった問題は一向になくならない。それどころか、深刻化している。それは、なぜか?
これらの問題の本質は「組織継続力の不足」にあるからだ。
「組織継続力」とは、組織として決めた方針や施策を長期的に実行し、結果が出るまで粘り強く取り組み続ける力のこと(※筆者の造語である)。この力が弱いと、どんなに優れた戦略や仕組みを導入しても長続きしない。途中で形骸化してしまう。
そこで今回は組織継続力が育たない3つの理由、そして解決策について紹介する。組織のマネジメントに携わる人は、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
組織継続力が育たない3つの理由
個人の継続力と組織継続力は違う。個人の話でいうと、たとえば読書を続けたい場合、「月に2冊の読書」と目標を小さく設定し、「毎週土曜の午前中は読書時間」と決め、「2025年は必ずやり切ります」とSNS等で宣言する。このように「目標、時間、宣言」の3点セットで継続力を高められるだろう。
しかし組織継続力は、こんなやり方では向上しない。にもかかわらず、個人の継続力によって組織の取り組みそのものを長続きさせようとするリーダーがいる。
何かを決めても、やるのは最初の1カ月や2カ月で、徐々に続かなくなってしまうのは、個人の継続力に頼ってしまうからだ。
なぜ組織継続力が育たないのか。その理由は大きく3つだと私は考えている。
それでは一つ一つ解説していこう。
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