中学で学ぶ「ルート」の凄さ、東大生が熱く語る理由 ビジネスにも役立つ「白銀比」「黄金比」とは?

✎ 1〜 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ルート
今回はルートについて解説します(写真:cba/PIXTA)
数学を使った世の中の仕組みを知ることで、物事を見る視野が広がります。現役東大生の永田耕作さんが数学の魅力について解説する連載『東大式「新・教養としての数学」』。今回は中学数学で学ぶ「ルート(√)」について解説します。

「ルート」とは何か

突然ですが、今回はこちらの問題を考えることから始めてみましょう。

問題:面積が9平方センチメートルの正方形の、一辺の長さは何センチメートルになりますか?

おそらく、これは皆さん頭の中で計算できると思います。答えは一辺3cmになりますね。では、もう一つ質問です。この面積が10平方センチメートルになるとどうでしょうか?

3cmよりは大きくなるのですが、一辺4cmになると面積は「4×4」で16平方センチメートルになるため、3センチと4センチの間の値になります。しかし、3.1センチや3.2センチで計算をしてみても、

3.1×3.1=9.61

3.2×3.2=10.24

となるため、その間の値になることしかわからず、答えにはたどりつけません。この問題を考える際に必要になるのが、「ルート(根号、√)」です。

このルートは、2乗した時にその値になる数のことを指します。先ほど、面積が9平方センチメートルの正方形の一辺の長さは3センチメートルだと計算しましたが、これもルートを用いると

ルート9 = 3

と表すことができます。つまり、面積が10平方センチメートルの正方形であれば一辺の長さはルート10となるのです。

次ページルートが使われている「コピー用紙」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事