この1:ルート2という比率を、「白銀比」と言います。これは、日本で昔から幅広く用いられている比率のことで、大和比とも呼ばれています。
かつて日本の大工の中では「神の比率」とされていて、日本最古の木造建造物である法隆寺の五重塔にも、屋根の長さの比で白銀比が使われています。このように、日本人にとってとてもなじみのある比率なのです。
有名な「黄金比」とは?
白銀比のほかにも、世の中で一般的に美しいと評価され、建築や商業に用いられている「比」はいくつか存在します。実は、ここにもルートが用いられているのです。
例えば、ギリシャのアテネにある世界遺産「パルテノン神殿」の縦横比であることで有名な「黄金比」は、少し複雑ですが
1:(1+ルート5)/2 = 1:1.618……
という値になっており、ここにもルートが登場するのです。値が複雑になっているのは、「正方形を切り取って残った部分の長方形が、元の長方形の縦横比と同じものになる」というルールに則っているからなのですが、今回は割愛させていただきます。気になる方は調べてみてください。
この黄金比は、本のサイズや切符、たばこなど日常生活において身近なものの縦横比にも用いられているため、見る人に安心感を与えます。そのため、ビジネスでも多用されています。
この白銀比や黄金比について理解しておくと、仕事のプレゼンのスライド作成などにも生かすことができます。人に対して何か提案やプレゼンテーションを行う場合は、その資料を見て直感的に人がどう思うかが重要になります。好印象を与えられる資料を作るためにも、縦横比にこだわってみることをオススメします。
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