数学を使って世の中の仕組みを知ることで、物事を見る視野が広がります。現役東大生の永田耕作さんが数学の魅力について解説する連載『東大式「新・教養としての数学」』。今回のテーマは「自由研究」です。
自由研究で問題解決能力を養う
夏の風物詩といえばさまざまなものがありますが、多くの学生にとって、そして学生時代を経験した皆さんにとって印象的なものがおそらく「自由研究」でしょう。自由研究とは、特に日本の小中学校で夏休み期間中に生徒が取り組む自主的な研究活動のことを指します。
自由研究の目的は、望ましい結果を出すことももちろんですが、それよりも自発的に実験や情報収集に取り組むことにあります。テーマは科学、歴史、芸術、社会、自然など幅広い分野から選ぶことができ、実験、観察、調査、作品制作など、取り組む形式もさまざまです。夏休みの宿題のメインの1つであるこの自由研究では、問題解決能力や批判的思考、さらにはプレゼンテーションスキルも養うことができます。
そんな自由研究を、東大生の私がどのように捉えていたのか。そして、実際に小中学生時代にどのような研究を行っていたのか。具体例を挙げながら紹介していこうと思います。
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