インバウンド向け「3000円」喜多方ラーメンの真相 「三大ご当地ラーメン」なのに実は衰退の危機?

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近年、喜多方では横綱クラスの老舗の閉店ラッシュが続いている。1965年創業の「あべ食堂」が2021年に閉店、そして昨年は1947年から76年続いた老舗「満古登食堂」が閉店。閉店前には毎日多くのファンが行列を作った。

その多くは後継者不足によるもので、ピーク時には127軒あったラーメン店が今や80軒弱にまで減っている。このまま5年、10年経つとさらに厳しい状況になることは見えている。

夕方4時には閉店…ラーメン好きも困る街の現実が?

(筆者撮影)

喜多方がラーメンの街にしようと「蔵のまち喜多方老麺会」を作ったのは1987年のことだった。

早くからご当地ラーメンとして売り出したこともあり、三大ご当地ラーメンの1つとなったが、そこで歴史が止まってしまった。

「観光客の皆さんは昼にラーメンを食べに来てくれますが、夜は会津など他のエリアに泊まりに行ってしまいます。

喜多方はラーメンを食べるだけの街になってしまっているんです。しかし、そこに危機感を抱かずここまで来てしまった。これを機会に変えていくしかないと考えています」(江花さん)

(筆者撮影)
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