半チャンラーメンが「消滅」していく"切ない理由" 町中華メニューが以前より簡単に提供できぬ背景

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1月26日をもって閉店した「たいよう軒」。半チャンラーメンは多くの人に愛された。だが、そんな庶民の味方である町中華メニューをめぐる状況は、日に日に厳しくなっている(筆者撮影)/外部サイトでは写真をすべて見られない場合があります。本サイト(東洋経済オンライン)内で御覧ください
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「半チャンラーメン」。

ラーメンに半チャーハンが付いたセット。ラーメンを食べたいがチャーハンも食べたい。2つ頼むのもやりすぎだな。そんなときにうれしいのが半チャンラーメンだ。安くてお腹いっぱいになれる、お腹を空かせたサラリーマンの味方だ。

「半チャンラーメン」の聖地・神保町にも変化の波が

東京・神保町は「半チャンラーメン」の聖地として知られる。神保町はカレーのイメージが強いが、実は「半チャンラーメン」の街としても知られ、「さぶちゃん」「伊峡」「成光」「たいよう軒」が、「神保町半チャンラーメン四天王」として、多くの人に愛されてきた。

「さぶちゃん」(2017年閉店)(筆者撮影)

「半チャンラーメン」の元祖(諸説あり)として知られるのが1968年創業の「さぶちゃん」。店主の木下三郎さん(さぶちゃん)が、「ラーメンとチャーハンを両方食べたい」というお客さんのリクエストに応えたのが始まりとされる。

生姜の効いたラーメンのスープと、醤油の濃いチャーハンが特徴で、さぶちゃんがタバコを吹かしながら中華鍋を振るう姿は昭和の名残のような光景だった。

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