「そうならないようにバッグの中に帽子のスペースを設けたバッグも作りました。またグローブを型崩れせずに収納したいという選手もいる。そういう選手のために上のほうにスペースを作ったりもしました。
そういう機能を付加したうえで、どう見えるかも考えないといけない、そして基本的なことですが、野球チームバッグは自立することが大切な機能になります」
まさに、野球のバッグは「機能の塊」なのだ。
ちなみに、メジャーリーガーはキャリーバッグで用具を運ぶことが多い。また用具の収納についての考え方も異なっている。こうした機能性へのこだわりも、日本野球ならではだ。
選手からニーズをすくいあげる
篠原氏などミズノのスタッフは、プロやアマの選手に細かくヒアリングをしたり、意見交換会などを通じてニーズをすくいあげている。
さらに、こうしたさまざまな「バッグへのこだわり」は、他のスポーツ用のバッグやビジネスバッグにも応用されている。
ミズノは、スポーツ用品メーカーから、人々の「スポーツライフ」に寄り添う企業へと変貌しているのだ。
社会の成熟、情報化によって、それが生き残りの大きなカギになっているのだと実感した。
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