2つの気持ちがせめぎ合うと、「よし買おう!」と思いきれるハードルが上がってしまい、買い物に苦手意識をもってしまいます。
そうなると新しいモノと出会う機会がなくなり、人生そのものの彩りを欠いたり、場合によっては必要なモノまで買えなくなって苦しい思いをしたりします。
こうしたつらい思いは避けたいものです。
こうなる原因には「未来」が関係しています。
買い物が苦手な人は、未来を、「満足と後悔のどちらかだ」と決めてしまいがちなのです。
「満足するか、後悔するか、どちらか一方なのは当たり前じゃないか」ですって?
いいえ、人の心とはそんな簡単なものではありません。
誰だって、何を買っても、「買ってよかった満足」と「買わなければよかったという後悔」が、心の天秤の上でユラユラ、あっちに傾いたり、こっちに傾いたりします。
もし「買ってよかった」と素直に思えたら、とてもラッキーです。
というのも、心は何かと後悔の側に傾きがちだからです。
私たちは、それを何とか満足の側に傾けようと、あれこれ理由を作り頑張ってしまいます。
迷い過ぎると、楽しさから遠ざかる
「いざとなった時にないと困るから買ってよかった」とか。
「もっと安いアレよりも、こういうところが優れているので買ってよかった」とか。
「いまはピンとこないけど、いつか買ってよかったと思えそうだからよかった」とか。
そんな苦しい言い訳を自分にした覚えはありませんか?
自分を責める必要なんて、まったくありません。
それは誰でもすることですから大丈夫です。
「買い物が苦手」という人は、ひょっとしたら、そんな言い訳を過去にたくさんした記憶に疲れてしまっているのかもしれません。
買い物した後で満足するか、後悔するかはユラユラするので予測などできません。
にもかかわらず、「どちらだろうか」と気をもんでばかりいると、買い物を楽しめなくなってしまいます。
未来を心配し過ぎて、いまを無駄にしてはいけません。