「いまがこれからの人生で一番若い瞬間」という言葉がありますが、「いまは、買ったものを最も長く楽しめる瞬間」です。
先延ばしにすると、楽しむ時間を減らしてしまいます。
ですから「迷っているなら、買えるものなら、買っておきなさい」とお勧めしておきます。
そもそも買えないものは悩まないでしょう。
「やった後悔と、やらない後悔なら、やった後悔のほうがいい」という言葉があります。
ここでは「買った後悔と、買わない後悔なら、買った後悔のほうがいい」
と言い換えられるでしょう。
本来、買い物は楽しいもの。
であれば、存分に楽しみましょう。
そして買った後の気分の整理については、心の3つの領域に分けて考えればよいのです。
心の状態によって対応を決めるだけ
「ストレスの科学」によると、人の心の状態は「コンフォート」「パフォーマンス」「デンジャー」という3つの領域に大きく分けられます。
ここではわかりやすくするために「❶リラックス」「❷チャレンジ」「❸ストレス」と言い換えておきましょう。
科学における厳密な用い方とは異なりますが、自分の心の状態を把握し、判断するには有益な方法です。
買い物の後、満足していたら❶リラックス。
満足していなかったり後悔している場合は❸ストレス。
どちらとも言えない場合は❷チャレンジ。
自分の心がどれにあたるかを見極め、その後の対応をすれば困ることはありません。
また次のよき買い物へとつなげることができます。
買い物への苦手意識を抱くことも避けられます。
買った後、心が晴れやかなら、心の天秤は満足の側に傾いているといえます。
心行くまで楽しんでください。
しかし、間違わないでほしいのは、「今回は当たりだった」などとは捉えないことです。
「今回は当たりだった」と考えると「次回は外れるかもしれない」という思いから、また重たいグルグル思考に陥ってしまいます。