「買わなきゃよかった」賢い人の"損しない"買い方 心の負担になる「迷い」と「後悔」を手放す練習

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大事なのは「満足できた」という結果ではなく、「買えた」「悩む時間を無駄にしなかった」「長く楽しむことができる」という事実です。

行動できた自分を褒めるべきです。

後悔しても、変化を楽しむ

❷チャレンジゾーン……買った後、満足とも後悔とも言えない場合

ほとんどの場合、「満足しているとも、後悔しているとも言えない」のではないでしょうか。

明確に「満足」とも「後悔」とも判別しにくいものです。

このどちらとも言えない気分は、良くも悪くも、自分を少しはみ出している証拠です。

その状態は、自分によい変化が起きている兆しです。

それは、マンネリを脱して新しい自分と出会うチャンスにつながりやすいからです。

こうしたチャレンジゾーンは、あなたの成長に役立ちます。

せっかくですから、買ったものを積極的に楽しみましょう。

例えば、友人に買ったものについて話してみるのはお勧めです。

人と話すと、自分でも気づいていなかった「よさ」が言語化され、口をついて出ることがあります。

会話のそんなメリットをどんどん活用しましょう。

❸ストレスゾーン……買った後、満足していなかったり後悔している場合

「しっくりこない」など満足できていない場合。

「迷っているなら、買えるものであるなら、買っておきなさい、その結果しっくりこなくても、自分に変化を起こす機会だから楽しみましょう」

先にそうお伝えしました。

しかし、それでもあなたの天秤が後悔の側に大きく傾き、心を重たくしてしまいそうなら、その事実を潔く受け入れましょう。

いつか必ず、もっといいものが見つかります。

重要なのは「ああ、また買えなかった」と自分を責めないことです。

ここまでで、あなたにはやり遂げたことがあります。

買い物したことを悩んで時間を浪費するのを避けられたことです。

あなたは、自分の人生の時間を無駄にしませんでした。

自分を褒めてあげましょう。 

このように、心を3つの領域に分けて考えると、考えや行動の指針が立てやすくなります。

また慣れてくると「自分の気持ちがどこにあるのか」、すぐに見極められるようになります。

「買い物=無駄使い」と短絡的に捉えず、人生の醍醐味のひとつとして楽しんでいきましょう。

堀内 進之介 Screenless Media Lab. 所長、立教大学特任准教授

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ほりうち・しんのすけ / Shinnosuke Horiuchi

立教大学 文学部の先生、Screenless Media Lab. 所長。たくさんの本の著者。特技は、本を読んだ休憩に別の本を読むこと。

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吉岡 直樹 Screenless Media Lab.テクニカルフェロー

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よしおか なおき / Naoki Yoshioka

Screenless Media Lab. テクニカル・フェロー。マーケッター。妻と3人の子供とキラキラしない毎日をすごしている。

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