多忙で学べないと悩む人が見落とす思い込み4つ 学びのプロ直伝!稼ぎが加速する発想転換法

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③の企業ではどうやってChatGPTを使ったのかを相互共有する傾向があるので、ますます全員のスピードがあがります。①の企業は③の企業の倍以上の時間をかけて、結局スキルマップを完成できないこともあります。これは研修内の演習ですが、実際の業務では、仕事の質と量にもっと大きな開きがでるでしょう。

このように、新しい技術や知識をアップロードしていないから業務が立て込んでいるという事例は他にもまだまだあるはずです。まずは自分の忙しさの原因に疑問を持ってみましょう。

自分が初心者であることに甘えてはいけない

思い込みの2つ目は現業が忙しいから新たな仕事が始まる日までにスキルが身についていなくても仕方ない、というものです。

新会社がスタートする日や新サービスリリースの日のことをDay1(デイワン)と言います。リスキリングにおいては、新しい仕事につく日が自分自身のDay1です。

その日に「自分は新しい領域にまだ慣れてないから知らなくても当然」と考えて、自己紹介や挨拶で「まだ自分は勉強不足なので……」などとコメントするようでは、いつまでたっても信頼は得られません。また、Day1(新しい仕事に就く日)までに必要なスキルや知識が身に付いていないと、本来すぐに習得できることにも必要以上に時間がかかり、立ち上がりが遅いことで余計な不安やストレスを感じたりします。

Day1にどうなっているべきかを考えず、いつか必要に迫られたら準備すればいいと考えていては、もしかしたら掴めたはずのチャンスを逃してしまうということにもなりかねません。

まずはDay1において、あるべき自分のイメージを明確にします。そして、「この日までにこの状態になるとしたら、今やるべきことはこれだな」と逆引きで今やるべきことをはっきりさせましょう。学びの優先順位があがります。

思い込みの3つ目は、忙しいから学びのアウトプットはできなくても仕方ない、というものです。

リスキリングは座学で学んでおわりではありません。新しい仕事で使えるレベルまで到達してリスキリング成功です。仕事で使えるレベルになるためには、アウトプットが不可欠です。

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