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「人の話をよく聞く」トップが大企業で増えた必然 「人本主義的な経営」が見直されている

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  • 名和 高司 京都先端科学大学ビジネススクール教授、一橋ビジネススクール客員教授
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「成長の限界」から50年、「ファクター5」から十数年。世界はやっと「このままでは地球が危ない」という指摘に耳を貸すようになってきました。

それでも変われない世界のトップたち

しかし、世界の資本主義社会のリーダーたちは、資本を基軸とする発想からいまだに抜け出すことができていません。

毎年1月にスイスのスキーリゾート「ダボス」で開催される「世界経済フォーラム年次総会(通称・ダボス会議)」には、世界トップクラスの知性を持つとされる人々が集まります。ここでここ数年、中心テーマとなっているのが「資本主義の終焉」です。

しかし、そこで飛び交っているのは「知識資本主義」や「マルチ・ステークホルダー資本主義」などという言葉で、実態は資本主義を再定義して、未来に向けて何とか延命しようという本音が痛ましいほど透けて見えます。

ここに集まっている人たちは世界中の資本主義社会の頂点に立つリーダーたちである以上、当然のこととも言えますが、「世界トップクラスの知性」と呼ばれる人であっても、意識変革はなかなか難しいということを物語っています。

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