「フィリピン留学」コロナ禍から復活を遂げた現在 日本の学校も「マクタン島やボホール島」に進出

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コロナ前の2019年では、留学者数6950名(「一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査2019」調査レポートより)とアメリカ、オーストラリア、カナダに次いで第4位の人気国となっていたほどです。ただ、2020年からの新型コロナウイルスの感染拡大、2021年12月にフィリピン中部地域を襲った台風22号「ライ」(フィリピン名:オデット)の甚大な被害により、現地の語学学校もほとんどが閉校する事態となっていたのです。

ところが、今また関係者の中でフィリピン・セブ島への留学が奇跡的に復活したと聞き、実情を探るため4年ぶりに現地に赴きました。

大変化を遂げたセブ・マクタン島の学校

一口にセブ留学と言っても大きく2つのデスティネーションに分かれます。セブの中心街であるセブシティと、空港も位置しているリゾート感もあるマクタン島です。

特に2021年の台風の影響が甚大だったエリアの一つがマクタン島です。海に面したリゾートエリアは、ほぼ壊滅状態となってしまいました。

しかしながら、現地入りして驚きました。ここの語学学校が見事に復活していたのです。しかもパンデミック前にはなかったメガ級の豪華なキャンパスがそこにはありました。

中でも一際目を引くのがCebu International Academy(CIA)です。

セミスパルタ式の韓国資本の語学学校として知られる同校では、リゾートホテル並みの施設を誇ります。キャンパス内には、ホテル並の学生寮、お洒落なプール、学生寮、スポーツジム、ビリヤード台、そしてなんとカラオケルームまであります。食堂も自前のシェフが作った、留学生の宗教や文化に対応したものが3食提供されています。

Cebu International Academyの寮(筆者撮影)

今までフィリピン留学というと、スパルタ式でとにかく詰め込み型の教育と、食生活や滞在は我慢を強いられるイメージがありましたが、ここはそのイメージを覆すものでした。

同じくマクタン島にあるPhilinterは、とにかく真面目に英語学習に取り組みたい人向けの老舗校。通常の一般英語に加えて、会話力を伸ばすためのIntensive Power Speaking、IELTS、TOEICなどの試験対策、ビジネス英語などのコース、生徒一人につき担任の先生が一人つくバディ・ティーチャー制度には定評があります。ここの経営者、崔仁(チェ・イン)氏はフィリピン留学がまだ始まっていない頃からのパイオニア的存在です。そんな崔氏もコロナと台風により学校が壊滅的な被害を受け、一時は閉校しようかと真剣に考えていたと当時の心情を話してくれました。

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