「フィリピン留学」コロナ禍から復活を遂げた現在 日本の学校も「マクタン島やボホール島」に進出
学校法人青池学園(本部:福井県三方郡美浜町)が運営するAoike International Academy Philippines Inc.(以下AIAP)では、約70名のフィリピン人学生が日本語を学習していて、卒業後彼女たちは日本での就労を目指しています。彼女たちの中にはすでに国内で学位を習得している学生もおり、家族を助けるために懸命に学んでいる姿がありました。
同校も親子留学の受け入れを行っており、比較的治安も良く観光資源が豊富でコンパクトにアクティビティも満喫できるボホール島は、知られざるフィリピン留学の穴場と感じました。青池学園理事長の青池浩生氏は次のように言います。
「AIAPではタガイタイ校、ボホール校の2校で英語留学プログラムを提供しています。ボホール校はリゾート地ならではの観光資源を活かしたアクティビティ中心の英語教育プログラムが特徴です。リゾートで治安が良いこともあり、親子留学や教育機関向けの研修旅行などのニーズにも対応しています。両校とも日本人スタッフが常駐しており細かなご要望にもお応えでき安心して学べる環境を提供しています」
今後のフィリピン留学の役割は
現在の海外留学にとっての懸念点として円安に伴う留学費用の高騰が挙げられます。授業料、生活費、航空運賃・燃油サーチャージが未だかつてない水準で推移しているため、特に欧米への留学を希望する学生にとっては留学予算の確保が大きな壁となっているのです。政府が目指す留学派遣者数50万人を達成するためには、奨学金の充実はもちろん費用対効果の高い留学先の確保が必要となるでしょう。
その意味で、フィリピンは英語学習に関して高い可能性を持っていると今回感じました。従来のスパルタ式マンツーマンレッスンから、セミスパルタ式や試験対策コース、ビジネス英語コースなどより柔軟性の高いカリキュラムへと進化を遂げ、学生間交流の仕掛けや生活環境のアップグレードのための投資で日本人の受け入れを急ピッチで整えています。
今回特にセブ島において特徴的だったのは、日本を意識した学校づくりを積極的に進める日本および韓国系語学学校の姿でした。訪問した学校の多くはコロナ前の学生数の水準に戻りつつあり、2024年はそれ以上の受け入れ人数になりそうということでした。今後はセブ島以外の留学先であるバギオやタガイタイ、ボホール島などにも特徴的な学校があり注目です。
日本からもアクセスが良くコストパフォーマンスの良い留学先として、フィリピンはさらにその役割を担うことになると思います。
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