日本人の「お金さえあれば大丈夫」信仰が危険な訳 田内学×銅冶勇人「お金か仲間か」対談【前編】
銅冶:狙っていたというか、24時間「目の前のこの人を喜ばせるには、どうすればいいだろう?」ってことを考えて、引き出しを増やしていきました。
好きな人がいたら、好きになってもらえる方法を考えるけど、普段はあまり考えませんよね?
でも、普段から考えることによって、今自分が何をすべきかがおのずとわかってくるんですよ。
「この人に喜んでもらいたい」っていうシンプルな答え探しを毎日やっていった結果、仲間が増えていったっていうのが結論ですかね。
日本人が知らないアフリカの現状
田内:あるとき、銅冶さんにバーベキューに誘われたんです。チャラチャラした人たちの集まりだったらやだなと思いながら行ってみたら、銅冶さんと一緒にアフリカの支援をしている仲間の集まりで。
アフリカ支援っていう言葉が出てきて、社会活動とかしているイメージがなかったので、驚きました。
そこで、「アフリカに服を送っちゃいけない」という言葉が彼から出てきたんです。寄付したり物を送ってあげたりするのはよいことだと思っていたので、衝撃的でした。
銅冶:1万枚のTシャツを途上国に送りましょうってキャンペーン、よくありますよね。
世の中には実際に送っている方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、現場はどうなってるかを感じてほしいなって思います。
要は1万枚のTシャツを送ると、現地で1万枚のTシャツを作っている人たちや、売っている人たちの仕事を奪うことになるんです。ただでもらえるなら、買う必要はないって。