日本人の「お金さえあれば大丈夫」信仰が危険な訳 田内学×銅冶勇人「お金か仲間か」対談【前編】
「一度は面接で落としました(笑)」
田内学(以下、田内):みなさんこんばんは。田内学です。こちらが、今日の対談相手の銅冶勇人(どうや・ゆうと)さん。ゴールドマン・サックス時代の後輩ですね。僕が2003年入社で、銅冶さんは2008年入社。後輩ですが、本に登場してもらうほどの仲になりました。
同じく元同僚の女性に本を読んでもらったいちばん初めの言葉が「田内さんって、本当に銅冶のこと好きですよね」って感想でした。はじめに銅冶さんに自己紹介してもらいますね。
銅冶勇人(以下、銅冶):改めまして銅冶と申します。今「CLOUDY」というアパレルブランドを展開し、アフリカをフィールドに活動中です。
アフリカに雇用を生むために、営利と非営利のアクションを循環させながら、工場を建てて雇用をつくったり、学校運営を支援したりしています。
田内:僕は採用担当もしていたので、今まで面接で1000人以上に会ってきたんですけれど、銅冶さんが一番印象的だったんです。
銅冶:見た目ですか?
田内:違いますよ。面接のとき、「サイコロを2個振ったときに、一番出やすい数は?」という統計の問題を出したんです。それに「12です」って答えたのが、銅冶さんで。