「心理的安全性を!と言われても」管理職の苦悩 多方面からのプレッシャーから身を守る「3つのポイント」

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③心のポーズボタンを押して最適な選択をすること

私たちは、生活のさまざまな瞬間で、選択を迫られます。起こった出来事に対して、むき出しの感情に任せて反応すると、たちまちあなただけではなく、周囲の心理的安全性も阻害されてしまいます。

もしも、怒りの情動を発動する前にワンクッション置いて心の「スペース」を空ける一時停止ボタンを押すことができれば、望ましい未来への最適な思考の選択をすることができます。

例えば、あなたが部下の不適切な言動を見て思い浮かべたことが「何度言っても伝わらない!こいつに指導してもムダだ!」とします。これは怒りの情動に支配されている状態です。こうした際に、感情をマネジメントする3つのアクションを紹介します。

感情をマネジメントする3つのアクション

(図表:筆者作成)

① 6秒ルール 

どんな怒りも永続し続けることはありません。たとえ怒りが抑え切れなくなりそうになっても、6秒心の中でカウントすることができれば落ち着きを取り戻すことができます。

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② その場から離れる

怒りの対象を目前にすると矛先をおさめるところがなく、新たな怒りの感情が湧いてきます。状況によってはその場から一時的に離れ、冷静になることも必要です。

③ 思い込みを疑う

自分の主張や正義は本当に正しいか?相手が100%悪いと決めつける前に、相手の視点や第三者の視点からこの状況を俯瞰すると何が言えるか自問自答しましょう。

いかがでしょうか。感情をマネジメントする3つのアクションを活用して情動任せになるのではなく、心のポーズボタンを押して最適な選択につなげていきましょう。

広江 朋紀 リンクイベントプロデュース ファシリテーター

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ひろえ とものり / Tomonori HIROE

企業の組織開発・人材開発を支援するリンクアンドモチベーショングループのファシリテーターとして、採用、育成、風土改革に20年以上従事。上場企業を中心に1万5000時間を超える研修やワークショップの登壇実績。近年は、マネジメント層を対象とした心理的安全性、エンゲージメント強化に向けたトレーニングや対話セッションの場を多く持つ。著書に『マネジメントに役立つ 心理的安全性がよくわかる本』ほか多数。

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