
心理的安全性を保ちながら、部下との1on1ミーティングを豊かな時間にするためには?(写真:Graphs / PIXTA)
「1on1ミーティング(以下、1on1)が憂鬱です……。いつも上司が一方的に話してばかりで、気がつくと業務の進捗確認になっています」
こうした悩みを持つ部下は少なくありません。一方で、上司は上司で「1on1で何を話せばよいかわからない……」と悩んでいるものです。
では1on1を有意義な時間にするにはどうすればよいのでしょうか?『マネジメントに役立つ 心理的安全性がよくわかる本』を上梓した広江朋紀氏に聞きました。
1on1形骸化で部下の心理的安全性が低下
近年、多くの会社で導入されている1on1。しかし、運用が軌道に乗らず、形骸化している例は枚挙にいとまがありません。

【図1】1on1が形骸化している例(画像:『マネジメントに役立つ 心理的安全性がよくわかる本』)
時短勤務で働いている社員から、「上司の雑談や趣味の話に付き合わされて時間がもったいないので、仕事をさせて欲しい」という切実な声を聞いたこともあります。
本来、部下の成長支援や悩みを解消するはずの1on1が、新たな悩みの種になっては本末転倒です。こうした状況が放置されると、やがて上司と部下の間の心理的安全性は損なわれていきます。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら