最後に「GROWモデル」を活用した上司と部下の会話のやりとりをご紹介するので、具体的にイメージしてみましょう。
上司と部下の会話例は?
【上司】今日の1on1で解決したいことは何かな?(=Goal)
【部下】新人とのコミュニケーションです(=【図3】1on1のトピック例「組織ミッションへの貢献」)
【上司】君がメンターを務めてくれているAくんとのコミュニケーションだね(=Goal)。
【部下】はい。今年に入って初めて育成担当になったんですが、思うようにいかなくて……。
【上司】なるほど。後輩とのコミュニケーション改善がテーマだね。今の状態は10点満点中何点かな?(=Reality)
【部下】うーん……。6点くらいですかね。
【上司】逆に言うと6点は取れているんだね。その理由は何だろう?
【部下】一応、決めたルールである毎日振り返りの時間を2人で取るとかはできているので。
【部下】一応、決めたルールである毎日振り返りの時間を2人で取るとかはできているので。
【上司】なるほど。すると残りの4点はどうすれば埋まるかな?(=Options)
【部下】毎日時間を取るだけで中身が薄い気がしています。お互い黙ってしまう時間も多くて……。
【上司】では、どうすれば、中身の濃い振り返りの時間に2人でできるのだろうね? (=Options)
【部下】う~ん。あとから振り返れるように、日々目標を設定して、一緒に振り返るとか。
【上司】いいね!どんなことを目標として設定しておけばいいと思う?(=What)
【部下】その日に気づいたことや失敗したこと、分からなかったこととか……。
【上司】いいね!いつからやってみる?(=When)
【部下】明日から早速、やってみようと思います!なんだか、すっきりしました!ありがとうございます。
実際には、用意していた質問をそのまま投げかけるのではなく、部下の反応やその場の文脈などに合わせた質問をする方が自然です。
大事なのは、対話を楽しむこと。そして、話が散らかりそうになったら、今、「GROWモデルのどの話をしているのか?」を確認すると良いでしょう。
「Goal(目標)を問うているのか?それとも、実行に向けたOptions(選択肢)を問うているのか?」など、すり合わせをしながらコミュニケーションをとっていくと、より豊かな1on1の場になります。ぜひ、活用してみてください。
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