部下に「失敗してもOK」という上司が無責任な理由 管理職が意識すべき「良い失敗」「悪い失敗」
職場やチームで成果をあげるために「絶対に失敗するな!」といったプレッシャーをかけることは、かえって逆効果になることがあります。心理的安全性が確保されず、メンバーも萎縮してしまうからです。でも「失敗してもいいよ!」とだけ言う上司が優秀かというと、そうではありません。元Googleの人材開発責任者でもあるピョートル・フェリクス・グジバチ氏の最新刊『心理的安全性 最強の教科書』から、メンバーの力や可能性を伸ばす「仕事の任せ方」について紹介します。
よくマネジャーは「失敗しても大丈夫だから、チャレンジしてこい!」と、メンバーの背中を押そうとします。これはメンバーのスキルや可能性を伸ばし、成長させようとしてのことです。
ところが、メンバーからすると、なかなかそうもいきません。「そうはいっても失敗したら、やはり怒られるのではないか」「評価が下がるのではないか」といった不安や恐れから足踏みしてしまうのです。
本当に、どんな失敗をしても許すのか?
一方のマネジャーも、「失敗しても大丈夫」と言いながら、メンバーのどんな失敗も本当に許すのかといえば、そうではないはずです。リスク管理を怠ったり、「こうすればうまくいく」という成功の秘訣を無視したりした結果の失敗は、容認することはできません。
どんな失敗なら大丈夫で、どんな失敗は許されないのか。「失敗は大歓迎!」と打ち出すのなら、その辺りも明確に言語化しておかないと、メンバーは戸惑うばかりで、自由にチャレンジしにくいかもしれません。
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