「うちの子は勉強に向かない」親が知るべき真実 プロから見れば「まだその時期ではない」だけだ

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東京大学・京都大学など日本を代表するトップレベルの大学は、「特別な人が特別な勉強をすることによって入学がかなう、自分たちとは無関係の世界」と見られやすい傾向にあります。

東大・京大に行けるのはひと握りの限られた人?

しかし現実には、そんなことはありません。必要な努力を、必要な時間だけかけて取り組みさえすれば、誰にでも手の届く世界です。

確かに、昭和の時代にはこれらの大学に特化した問題集や参考書も十分にはなく、情報も乏しかったため、「合格ノウハウ」を持っている特定の先生に出会わないと手が届かない世界でした。

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ところが、時代は大きく変わりました。入試問題はいつでも見ることができますし、合格するために必要な勉強のツールもたくさん手に入ります。こと情報の得やすさで言えば都市部と地方との格差もなくなり、どこに住んでいようと、ほぼ同じ条件で勉強することが可能になったのです。

つまり、子ども本人に「行きたい」という気持ちさえあれば、いくらでも行ける可能性があるということ。だからこそ親は「そんなのムリ」と決めつけず、子どもに「自分にもできそうだ」という気づきや自信を持たせてあげたいものです。

蛇足ですが、「東大や京大に行きましょう!」と言っているのではありませんよ。思い込みで、頭からあきらめさせるのはやめてあげてくださいね、というお話です。

小川 大介 中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員

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おがわ だいすけ / Daisuke Ogawa

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で看板講師として活躍後、1999年に中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。同時期に「中学受験情報局『かしこい塾の使い方』」の創設にも参画し、情報発信を開始。受験学習はもとより、幼児低学年からの子どもの能力の伸ばし方や親子関係の築き方についての助言や提案に定評がある。『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)など、著書多数。

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