「うちの子は勉強に向かない」親が知るべき真実 プロから見れば「まだその時期ではない」だけだ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

大学受験からさかのぼって考えてみます。高校生になれば、自分の意思で進路を決めることができるようになっています。親は「本人が決めたことをサポートする」というスタンスでいればいいでしょう。

その前段階である「高校生活をどのような場所で過ごすか」を決めるのが、高校受験や中学受験です。

「高校生活をどこで過ごすか」をいつ決めるか

「高校生活をどのような場所で過ごすか」を中学生になってから決めるのが「高校受験をする」という選択で、小学生の段階で決めてしまうのが「中学受験をする(中高一貫校を受験する)」という選択です。

高校受験と中学受験、両者の間には、親子の関わり方に大きな差が生まれます。

高校受験を選ぶ場合、中学校の3年間をかけて、親子で相談しながらじっくり考えていくことができます。

中学生になると、子どもにもある程度の判断力が備わります。ただ一方で、情報を集める力は大人のほうが長けています。そこで、親が「この学校では、こんなことが勉強できるようだ」と情報提供しつつ、親子で話し合って「最後はあなたが決めること」と子どもに任せることができます。

中学受験となると、そうはいきません。志望校うんぬん以前に、小学4年生になるころには塾に行かせて受験のレールに乗せないと、やはり不利になります。すると必然的に、子どもに十分な判断力が備わらないうちに、親が受験への「方向づけ」をしなければならないことになります。

中学受験なのか高校受験なのかをどのタイミングで決めるか。その判断基準は、子どもが受験学習を継続できるほどに成長しているかどうかです。精神的に幼い子や、メンタル面の理由で安定した力が出せない子には、中学受験は早い場合もあります。

そのような子の親御さんからよく聞かれる言葉は、「この子は勉強に向いていない」というものです。でも、決してそうではありません。プロの目線で言わせていただくと、「まだその時期ではない」ということ。つまり、タイミングの問題なのです。勉強に向いていない子なんていませんから、そこは間違えないようにしてください。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事