やや貧乏な中年夫婦が「金持ちの街・港区」で得た物 支援はほぼないけど…都心ゆえの魅力があった

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「と言っても、お金がかかるでしょ?」 

そう思われるかもしれません。もちろんお金がかかる場合も多々あるのですが、なかには無料で利用できる施設や、安価で楽しめるイベントもあるんです。 

身近にアートと触れ合える暮らしは、いかに東京が恵まれた環境であるかを教えてくれます。

GGGはだいたい撮影OKです。2022年の細谷巖さんの個展での1枚(筆者撮影)/配信先サイトでは画像をすべて見られない可能性があります。その場合は、本サイト(東洋経済オンライン)でご覧ください

新進気鋭のアーティストたちの作品を無料で鑑賞

特に銀座は、ブランドショップが建ち並ぶショッピングの聖地でもあるのですが、実はアートの中心地でもあり、ギャラリーを巡るだけで、まる1日楽しめてしまいます。

「と言っても、美術館も入館料がいるんでしょ?」

いえいえ、銀座に行けば、GGG(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)や資生堂ギャラリー、銀座メゾンエルメス フォーラムにGINZA SIXの特設ブースなどで、新進気鋭のアーティストたちの作品を入場無料で鑑賞できるんです。

「そんなとこに着ていく服もないし……」

そんな心配もご無用。ドレスコードなんてないんだから、普段着上等。自分の好きな服で行けばいいんです。

少なくとも私はワークマンのジャケットにユニクロのデニムで、エルメスのギャラリーを利用して、利用客にバカにされたこともなければ、スタッフに失礼な態度をとられたこともありません。

2022年にGINZA SIX屋上庭園で開催された、クリスチャンディオールのインスタレーションイベント(筆者撮影)

「アートとか全然わからないし……」

そう思われるかもしれませんが、実は私も同じです。もともと芸術に造詣が深い訳でもないし、作者の略歴や作品の解説は読まないため、見識が深まることもありませんが、ただ眺めて「かっこいいなぁ」とか「おもしろいなぁ」とか「かわいいなぁ」とか、心が揺さぶられるだけで、けっこう楽しめてしまうものです。

気に入った作品に出会えば購入することもありますが、お気に入りの作家さんを見つけたらネットで調べる、SNSがあればフォローする、それぐらいの肩肘張らない気軽さで接することで、アートを身近に感じるようになりました。

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