やや貧乏な中年夫婦が「金持ちの街・港区」で得た物 支援はほぼないけど…都心ゆえの魅力があった

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前回のエッセイでも触れましたが、我が家は日本聴導犬協会の子犬預かりボランティアをしているため、犬連れがOKな施設が多い六本木とお台場は、用事がなくてもなんとなく足が向く場所でもあります。

六本木ヒルズのクリスマスマーケット(2022年)。屋根の上にはトナカイとサンタが! ヨーロッパの映画の中に迷い込んだような、ワクワク空間です(筆者撮影)

森美術館に併設されている、ミュージアムショップとギャラリーは特にお気に入りで、太陽の塔のビッグサイズフィギュアや、増田セバスチャンのコラージュ作品など、我が家のシンボル的なアイテムの多くがここの出身です。

六本木ヒルズの無料イベントで、クリスマス気分を満喫!

クリスマスには、2018年からかかさず六本木ヒルズのイベントに参加しています。「wish a wish 1年後に届ける手紙」は、六本木ヒルズ内で配布しているクリスマスカードにメッセージと宛先を記入して、特設ポストへ投函すると、1年後のクリスマスに手紙が届くというもの。カードも無料で切手も不要の、完全無料イベントです。

2018年・2019年・2020年の夫からのクリスマスカード。書いた翌年の12月に郵送されます(筆者撮影)

12月になれば六本木ヒルズに行き、夫婦でお互い宛に来年のクリスマスカードを書いて特設ポストに投函するのが、我が家の恒例行事になりました。1年後の12月の最初の週にクリスマスカードが届くのですが、1年前に想像していたのと違う未来を歩んでいたり、普段は直接伝えないような熱烈なラブレターが届いたりと、とにかく面白い。

どうやら私は、年の瀬になると食べすぎてしまい、毎年ダイエットを宣言しているようです。2019年には1年後にダイエットが成功していると予測した夫は「ちょっとスマートになりすぎたから、ケーキをたくさん食べようね」と書いています。

それが、2020年には「きっとダイエット成功だ!」という願望になり、2021年には「ダイエットはむずかしかったね」と、失敗を見越して手紙を書いています。読み返すと、だんだんと夫の諦めがにじみ出てくる過程がわかり、思わず笑ってしまいます。

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