ロスジェネ世代で職歴ほぼなし。29歳で交通事故にあい、晩婚した夫はスキルス性胃がん(ステージ4)で闘病中。でも、私の人生はこんなにも楽しい。なぜなら、小さく暮らすコツを知っているから。
先が見えない時代でも、毎日を機嫌よく、好きなものにだけ囲まれたコンパクトライフを送る筆者の徒然日記。
「港区築50年超のワンルーム」で小さく暮らす夫婦
今回、新たに連載を始めさせていただくことになりました、大木奈ハル子と申します。連載のタイトルは「小さく暮らす」。これは私の生活、いや人生の方針です。
現在、私は東京都港区に住んでいます。港区と言うと華やかなイメージを持つ方も多いかもしれませんが、私はその真逆。住んでいるのは、約30平米、築50年以上のワンルームマンションです。中古で買ったこの部屋をDIYで整えながら、夫婦と保護猫と預かり犬の、2人と2匹で暮らしています。
還暦の夫と2人で、マッチ箱のような小さな部屋を、住みやすいようにあれこれ工夫しながら、自分たちにとって必要なものと、大好きなものだけに囲まれて過ごす日々は、「狭いながらも楽しい我が家」という言葉がドンピシャの、幸せそのもので、狭さから来る不便さすらも、生活のスパイスに感じるほど。
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