「30平米築50年」の家が億ションより快適な理由 夫婦仲が劇的に改善!小さく暮らすコツ教えます

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しかも貯金はないくせに、離婚歴と1000万円の住宅ローンと200万円のカーローンはある。左うちわの生活を夢見ていたのに、実態は全然違っていたのでした。

結婚当初は、ローンの残ったマンションで暮らしながら貯金しようとがんばったものの、住宅ローンが毎月13万円、ボーナス時には30万円の返済が必要で、貯金にまで手がまわりません。

「家は広い。今まで住んだ家の中で一番広い。でも、ものにあふれてて全然広く感じないし、何より私が好きじゃないものがほとんど……」

購入から20年近く経ったマンションは、あちこちガタがきているうえに、前の嫁の婚礼家具や、通販カタログで買ったと思しき、チープな収納家具が部屋を占拠しています。

不満だらけの家で我慢を強いられ、不機嫌に暮らす私に対して、夫はにこやかに「キッチンをリフォームしよう」とか「家具を買い替えよう」とか、提案はしてくれるものの、先立つお金は持っていません。

「私はどうして、こんな甲斐性のない男に惚れてしまったのか……」

と、自分がかわいそうになり枕を濡らす日々。今となれば私自身も「おいっ、わかってて結婚したのはお前だろっ!」と突っ込みたくなるほどの被害者意識ですが、夫婦仲はどんどん険悪になっていきました。

一念発起し、「事故物件」に夫婦で引っ越し

最初は自分の所有しているマンションで一緒に暮らしたいと言っていた夫ですが、枕を濡らす妻の姿を見たのか、ついに、マンションの売却を決断。

売却益で住宅ローンを完済して残ったお金で、大阪市内にある50平米で750万円という超破格の、事故物件マンションを購入。夫婦で人生を立て直すべく、小さな家への引っ越しを決めたのでした。

事故物件で、民泊として使用されていた部屋を購入。残置物としてついてきた家電と、カラーボックス数個で新しい暮らしをはじめました(筆者撮影)
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