「30平米築50年」の家が億ションより快適な理由 夫婦仲が劇的に改善!小さく暮らすコツ教えます

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

減ったものと言えば、夫の服にも触れないといけません。

85平米のマンションに住んでいた当時、5畳の部屋は夫の衣装部屋になっていました。部屋の両サイドに洋服タンスがぎっしりと並び、夫が20代のときに買ったDCブランドの服や、もう着なくなったスーツ、バーゲンで買って1度か2度着ただけの奇妙な色の売れ残り服などが詰まっていました。夫はバブル世代なので、まさに我が家における「バブルの遺産」でした。

もちろん、私は何度も捨てるようにお願いしたのですが、夫は、

「でもこれ高かったから」

「まだ着られるから」

「思い出があるから」

そんなふうに、数百枚あった服の半分以上を残したまま引っ越しをしたのですが、新居で暮らして1カ月ほど経ったある日、「全部もう着ないから捨てる!」と、必要最低限の服を残して全部処分しました。

小さな部屋で暮らすうちに、夫の価値観にも変化が生じたのです。

こちらがリフォーム前の様子で…(筆者撮影)
こちらがリフォーム後の様子。押し入れは、中板を抜いて壁紙を貼りました。床はフローリングの上からクッションフロアを重ね貼りしています。洋服も、2人ならこの程度で十分でした(筆者撮影)

妻も妻で考えた「なぜ私はCDをこんなに持っている…」

私は私で、CDを2000枚近く所有していました。このコレクションのうち、頻繁に聴くのは30枚ほどしかありません。

「なぜ、私はこんなにもCDをたくさん持っているんだろう……」

そして、気づきました。このCDの存在意義は、誰かが家に来たときに「音楽詳しいんだね」と、言ってもらうためだけにあったのです。CD以外にも、レコード、バンドTシャツ、マンガ、DVDなど、たくさん持っていることを自分の価値だと感じて、増やし続けていたのです。

そう気づくと、もはやCDを大量に所持する必要はありません。ごく一部を残して、周囲のバンドマンたちにあげることにしました。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事