女友達が相次いで結婚した際も、恋愛に縁遠かったため、完全に他人事でした。しかし、30代半ばで彼女たちが、出産して家を買うという、ダイナミックな出費に踏み切ったときに、気づいたのです。
「周りの友達が結婚したり出産したり家も買ってる一方で、私はお金もなければ将来設計もない。ひょっとしたら、このままでは『人生詰む』のでは……?」
女子会の議題は、バンドと洋服とコスメという「今の自分が興味のある話」から、子供のお稽古ごとや、住宅ローン、新居のシステムキッチンなど、「家族の未来を見据えた内容」に変化していきました。
そして、焦燥感に襲われた私は、決心します。
「結婚して、誰ぞに養ってもらおう!」
そう、なんとも他力本願な決心をしたのです。
結婚したはいいけれど…
40歳を目前に、ヨコシマな動機で婚活に取り組んだ私。それでも行動力というのは侮れないようで、出会い系サイトで大阪在住のサラリーマンと知り合いました。それが今の夫です。
夫はひとまわり以上年上の、当時すでに50代半ば。付き合いはじめは、デートにはメルセデス・ベンツのオープンカーで乗り付け、誕生日にはMacBook Proをぽーんとプレゼントしてくれる、しかも4LDK(85平米)のマンションを所有している……そんな彼に、当初は「玉の輿だ」と浮かれたのも束の間、蓋を開けると、なんと貯金が1円もないことが判明したのです。
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