働く人が身につけたい「自己ブランディング」方法 ブランディングデザイナー西澤明洋さん直伝
「フォーカスRPCD®︎」は西澤さんが数々のブランディングデザインを行ってきたフレームワークであり、彼自身も同じフレームワークを使って自らをブランディングしてきた。
西澤さんがフレームワークで得た自身が経営する会社のコンセプトは「ブランディングデザインで日本を元気にする」だ。ブランディングデザインによって実現される「元気な日本の姿」とは、どのようなものなのだろうか。
ブランディングで、日本の未来は変わるのか
「現在の日本では『ブランディング』と『マーケティング』の区別が曖昧です。個人的に考えるに、これらは明確に異なるもの。その違いとは、マーケティングは『売る』ためのノウハウであり、一方のブランディングは『伝える』ためのものだということです。
『ブランディングは伝言ゲームである』というのが、私の定義です。ブランディングデザインで最も重要なのは、商品の真の価値が人から人へ伝わるような、伝達の現象なのです。
ゲームを動かすには『誰かに伝えたくなる価値』が不可欠になります。ですからブランディングを成功させるためには、人々が伝えたくなるような『真の価値』の発見に全力を注がねばなりません。
この国の価値ある物事が正しく伝わり、ニーズがあるところに届くようにすること。それが私の目指すところです」
派手なプロモーションによって一瞬の注目を集めるよりも、人から人へ伝播する真の価値を探求し、伝える。それが当たり前になれば、ビジネスは利害よりも価値観の一致でつながる、より骨太な構造に変化するのかもしれない。
「ブランディングデザインで日本を元気にする」。その前提として、1人ひとりが自らの価値に気づき、元気になることも重要なはずだ。もしもあなたが、現在の立ち位置に不安や物足りなさを感じているなら、セルフブランディングの第一歩を踏み出すために、このフレームワークを試してみてほしい。
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